当社制作の「関東大震災100年」のコンセプトおよび定期放送用のコンテンツです。
今日は、100年前に関東大震災が起きた日ですが、意外とその揺れの実態は知られておりません。この地震は、3/11のときと同様に連動型地震だったのです。まず1発目、午前11時58分に小田原沖を震源とするM7.9が起きます。その3分後の12時01分に東京湾直下震源でM7.2、またその2分後に甲府震源でM7.3が起き、3連動型大地震となって約数分にわたり、揺れ続けたことになります。まさに3/11の時と似たような形です。 東京は建物の圧死と火災旋風で約14万人以上が命を落としました。江戸川では死体の山が出来たそうで、その死体が千葉まで流れていたようです。
当社は中野区南台にありますが、ここは、地質的に関東ローム層の上にあり、地震による液状化は過去にも起きておらず、江戸時代以前より、皇室などの倉庫があったことから、江戸安政大地震(M8.0以上)にも耐えられ、消失しなかったという歴史もあります。
湾岸地域にテープやフィルムを倉庫に保管している制作会社が多いかと思いますが、関東大震災や首都直下が起きた場合は、そのような湾岸エリアは、液状化、火災と化学工場の爆発、津波などの二次災害で、まず全滅になることを覚えておいてください。(建物が耐震化されていても火災で焼けます。周囲の温度が1000度に達するため、直接火が付かなくても高熱の空気で溶けてしまいます)
当社の業務では、全ての書類・映像・音声データ、お客様の映像などもデータ化(PCで再生できる形式ではなく)れているため、このような事態が起きても、サーバーを世界数箇所にリスク分散しているため、いざという時にバックアップ、引き出しが可能です。仮に担当のスタッフが災害で命を落としても引き継がれるようになっています。 この機会に、このテレビ・映像業界にいらっしゃる方は、災害を想定した社内体制やルール作り、D2やアニメ原版に多いデジタルベータカム、HDCAM、HDCAM-SR
などのアーカイブ化を検討されてみてはいかがでしょうか?
当社の作曲家が、心を込めて制作しました。是非、お聴きください。
※字幕をONにすると解説が流れます。