年末年始特番で制作会社やポスプロが多忙を極める中、昭和49年(1974年)O.A.された、某局にも残っていない同録されたUマチックテープが出てきてきました。 それも意外な方(と言っても有名な方ですが)。ご自分で当時、何百万もするUマチックデッキを買って、録画していたのでしょう。
このUマチック(別名3/4インチとか、シブサンと呼ばれています)は、ベータやVHSの基本になったVTRでして。。。私が生まれたころに規格化・当初家庭用として発売されました。
しかし、テープの大きさが、テープ幅が19mm(3/4インチ)、A4サイズぐらいあったので、家庭用とは程遠いものでした。テープ1本当時で5000円ぐらい?ホント資産家か、芸能人とかでないと買えませんね~~。私も当時、家には無かったです。(資産家でもなく普通以下の家でしたので、笑)
Uマチックは、その後、ベータやVHSに受け継がれましたが、放送業務用として、再出発し当時16mmフィルムで撮影していたものが、すべてこのUマチックに置き換わりました。ソニーや松下電器、ビクターなどが発売、世界中の放送局で使用されるようになりました。ベータカムが本格的に普及する1990年まで使用されてたと思います。電子編集機などの概念も、Uマチックで確立されてきました。
いや~でも、驚きました。
昭和49年とは思えない、驚くほど高画質! 当社の高画質化処理で、生番組とはいえ、カラー放送始まって間もないころ、当時もこのぐらいの品質は、あったのだな~と。もちろん、すべて放送業務用のスタジオカメラ機材で撮影されているので、当たり前と言えば、そうなんですが、ちょっと衝撃的でした。
あとで、わかったのですが、これは、どうも電波に乗った放送波を受信して録画したのではなく、局のスタジオに常備してあるデッキで同録したものだそうです。
どおりで、ゴーストとかないし、画質や音質が異常にきれいだな~と。
著作権の関係上、全てお見せ出来ないのが残念でありますが、40年以上経った磁気テープでも、問題なく再生できています。これがVHSやベータだったら、ここまでは残せなかったでしょう。初代のベータカムよりも画が良いのではないか??と思うぐらいの画質です!
制作会社のスタッフの皆様、関係者の皆様に、この場をお借りして、お礼申し上げます。
Uマチックから実際に変換した、1974年(昭和49年)
テレ朝日(旧NET)のサブで同録された貴重な情報番組の映像。
まだカセット型の業務用VTRはなく、家庭用のUmaticで録画していたものと思われる。
テレ朝日(旧NET)のサブで同録された貴重な情報番組の映像。
まだカセット型の業務用VTRはなく、家庭用のUmaticで録画していたものと思われる。
番組名:アフターヌーンショー
中継場所:銀座数寄屋橋
元素材:U-matic
変換:XDCAM(IMX 30Mbps)、XDCAM Station XDS-PD1000
変換:XDCAM(IMX 30Mbps)、XDCAM Station XDS-PD1000
Camera: Ikegami HL-55A
VTR: Sony BVU-150 (Umatic, LowBand)
Uncompressed-MOV from BVU-950 with TBC (Umatic)
10bit(YUV)
Location: shinjuku Tokyo, JAPAN
Recording Date: 1992, summer
当社の Uマチックテープのファイル変換後の画質です。
※上記の記事のNETテレビ時代のものとは、異なります。
サンプルですので、参考にしてください。
再生機材:Sony BVU-950